疲労と向き合うのも仕事のうち(S・Sさん 50代男性)

疲労と向き合うのも仕事のうち(S・Sさん 50代男性)

10年以上前になりますが、前職での経験です。

 

それは自分にあった責任感のある仕事をやりたいという気持ちで就いた仕事ですが、人を相手にする仕事に加え、事務所の運営も任されるようになりました。

 

その重責と上司との関係などで、仕事もストレスも溜め込み、倦怠感が抜けなくなってしまいました。

 

もともと自律神経系の乱れで起立性貧血を起こしやすい体質で、生活習慣の乱れや体調不良、強いストレスを感じるときに倒れることが多かったのですが、その体質も慢性的に倦怠感が抜けない要因の一つであったと思います。

 

その頃は、朝は遅めに出勤できていましたが、12時間近くは職場におり、食事に気を遣う余裕もありませんでした。帰宅時にはヘトヘトで、翌朝は出勤直前まで寝ていたいという状況でした。

 

ただ、ゆっくり休めているかというとそうではなく、持ち帰った仕事のことで頭がいっぱいで、寝付きが悪く、眠りも浅かったと思います。

 

風呂でリラックスしすぎると寝込んで仕事ができないと思い、ささっと体を洗うだけで済ませ、食事もお弁当やコンビニのもので済ませることがほとんどでした。

 

しかし、体は疲れ切っているので、結局効率は悪く、たいした仕事はできません。さっさと寝てしまえばいいのですが、いろんなことが気になって寝付けず、朝の目覚めが悪くなり、一日ダルさが続いて仕事に影響するという悪循環にはまってしまいました。

 

今思えば、自律神経の切り替え機能もうまく働かなくなっていたのだと思います。

 

 

次第に朝の出勤が辛くなってきました。上司にはスタッフやアルバイトの増員や仕事量の調整を申し出ましたが却下され、これまでのシステムを改善する気力や余裕も持てませんでした。

 

また、当時は自分の貧血についての知識も薄く、一般的な鉄欠乏症の貧血だと思い込んでいましたが、後に自律神経の乱れに関わる起立性貧血だということがわかりました。

 

あまりにダルさが続き、気分も沈みがちなので、せめて貧血を改善すればダルさが解消できないかと考え、薬局で購入した鉄分の錠剤を飲んでいました。鉄分も不足していたのか、飲み始めはかなり効果を感じましたが、すぐにダルさが戻ってきました。

 

前任者もほとんど2〜3年で辞めていますが、私も2年持ちこたえたところで離職しました。離職してからも倦怠感はなかなか抜けず、しばらくはストレスを解消するための猶予期間を持ちました。

 

体のコリをほぐすリラックスの体操教室にも通い、体と心の緊張を少しずつほぐし、自分の生活と仕事の仕方を見直しました。職場では発散できなかった辛い気持ちを教室の先生や友人に気持ちを話すことで、体も心も少しずつ楽になっていくのを感じました。

 

今では、自分が抱えられるだけの仕事を受けられるようにし、生活習慣や体質を少しずつ改善できてきたため、以前のようなひどい倦怠感を感じることはなくなりました。

 

あの頃は貧血体質だから慢性的な倦怠感は一生続くものだと思い込んでいましたが、そんなことはありませんでした。忙しくても自分の体の訴えをよく聞き、原因と向き合い、体と心をいたわる習慣を身につければ、つらい倦怠感から抜け出すことはできると思います。

関連するページ

犯人は自律神経失調症だった!
体のダルさには色々な原因が考えられますが、近年特に増えているのが自律神経失調症によるものです。ここでは実際に自律神経失調症に悩まされていたSIさんの体験談をご紹介します。
やれることから一歩づつ
慢性的に続くダルさは何とかしないといけないと分かっていても中々対策するのが億劫で放置してしまいがちですよね。でも、いつかはそれと向き合わなければいけない日が必ず来ます。ここではそんな自分の倦怠感と向き合っていくことを決めたKHさんの体験談をご紹介します。
夕方になると脱力してしまう
管理人の私は主に夕方になると抗い難い倦怠感に襲われて苦労していたのですが、今回紹介するM・Aさんも私と同じように、夕方になると決まって原因不明の倦怠感・ダルさに襲われていました。一体それはどういうものだったのでしょうか?
疲労は幽霊の仕業!?
肉体疲労・精神疲労それらの原因は人それぞれ沢山ありますが、どれだけ検査しても原因が分からないとなると幽霊の仕業?なんて考えてしまいたくもなりますよね。ここではそんな原因不明の疲労に悩まされていたHTさんの体験談をご紹介します。
目が覚めたら緊急車両!
過労死や残業100時間越えなど、近年は多すぎる仕事量に関連するニュースが後を絶ちませんが、ニュースになっていないだけで世間には事故一歩手前の出来事が沢山起きています。ここでは緊急車両まで来てしまったKYさんの体験談をご紹介します。
倦怠感の犯人は更年期障害だった
倦怠感の原因で自律神経失調症と並んで多いのが更年期障害です。男性にはイマイチ理解されず共感も得られない更年期障害ですが、女性であれば誰しも避けては通れないこの問題。ここではそれと向き合ったMMさんの体験談をご紹介します。
加齢と共に倦怠感が増してきて
人間誰であれ加齢と共に体の機能も落ちてきて体力や集中力の低下を感じるものですが、肉体的疲労は逆に増していきます。ここではそんな体験をしてきたSGさんの話をご紹介します。
ダルさの正体は何と大病だった
世の中に存在する体の疲労や倦怠感は食事・睡眠・運動をきちんとやることで解消されるものがほとんどですが、中にはそれらをどれだけ頑張っても解消されない厄介なものもあります。ここでは疲労や倦怠感の正体が実は大きな大病だったEUさんのお話をご紹介します。
生理痛でグダ〜
女性は男性より社会的に多くの面で不自由していますが、その代表的な例が生理です。ずっと付き合っていかなければならないものなので仕方ないとは分かってはいるものの、毎月嫌になりますよね・・・ここではそんな生理痛で苦労していたEIさんの体験談をご紹介します。