何となくダルい、が続いたら
これを読んでいるあなたは現在疲れを溜め込みすぎていませんか?
医者が患者さんに「疲れていますか?」と聞くと、たいていの方は「そうですね」と答えるそうです。
次に、「では、どれくらい疲れていますか?」とたずねると、答えはさまざまです。
「結構キテます・・・」と限界ギリギリの状態の人もいれば、「なんとかやっています、これくらいならば大丈夫だと思うんですが・・・」などと答える人もいるそうです。
「結構キテる」と弱音を吐けるひとには、有利な点があります。
それは体の内側から発せられている黄色信号を自覚してそれを第三者に言える点です。
逆にヘルプが口元まで出かかっていながら、作り笑顔で「なんとかやってますよ」とつい言ってしまうという人は、自分が疲れているのをごまかして、こころの奥に押し込んで、今日もなんとか、明日もなんとか、と頑張りすぎてしまいます。
2016年10月、過労で自殺してしまった電通の女性社員のニュースが世間を騒がせました。
(電通ビル)
が、彼女を自殺まで追い込んだのは極端な労働時間と弱音を外部にきちんと吐けない劣悪な環境にあったことは間違いありません。
頑張りすぎは考え物
何についてもそうですが”やりすぎは百害あって一利無しです。
これは車に例えると分かりやすいですが、荷物を積みすぎれば、当然タイヤやエンジンには無理がかかります。
車体自体が軋み始める・・・・・・こんな車が走っていないことを祈りますが、実際にないとは言えないでしょう。
実はこれ、人間についても似たようなことが言えます。
疲労・ストレスを体にため込んでしまうと、肉体の異常になって現れてきます。これが頭痛、腰痛、肩こり程度であれば、まだわかりやすいサインでしょう。
風邪をひきやすくなった・便秘や下痢など腸をこわすことが増えた・心当たりは無いのに動悸がする等々も疲労のサインです。
心身の疲労は、私たちが思っている以上に肉体の免疫力を低下させて、風邪や病気のリスクを増やします。
そしていちばん厄介な症状・・・それが倦怠感です。
「何となくダルい」「特にどこが不調というわけではないのに、体がズッシリと重い」といった症状を抱えている人は現代社会では多くいますが、これらは精神科医のみならず内科医も問題視しています。
原因不明の全身の倦怠感の背後には、体内における肝臓病や腎臓病といった思もよらない重い病気のサインであることが多々あります。
ちなみに、うつ病にも得体のしれないこの倦怠感は付き物といわれています。
あなたの疲労度は何点?
血圧計のように、疲れメーターがぁればいいのですが、残念ながら疲れを客観的に計測する医療機器はありません。疲れを知るベストな方法はないのですが、ベターな方法はいくつかあります。
どの科の医者でも必ず患者さんに確認するそのポイントは、食欲と睡眠だそうです。
「最近食欲と睡眠に、問題はありませんか?」
突然この問いをされた際、返答にちょっと間があいた人は、疲れている可能性が高いそうです。
自信満々で「大丈夫です」と答えた人は安心ですが。そうでない人はできるなら、週末に1度でいいので、自分のからだの状態を考えてみましょう。
- 「今週は飲みすぎちゃったな」
- 「仕事でたいへんで、帰りも遅かったな」
- 「,雨でジョギング、サボっちゃったな」
1、2点でいいので気づいた点を、家族に話したり、手帳や携帯・スマートフォンのメモに書いてみたりします。
疲労度を100点満点で自己採点してみるなど、点数化するのもいいでしよう。血圧やカロリーは記録できますが、疲労度を評価するのは難しいのです。
週に1度、休日などに、自分のからだの声に耳を傾けてみてください。
車の例え話ではありませんが、あなたの体( エンジンやボディ)に見えない軋みは本当にないでしょうか?
金属疲労は早めに補修しておくべきですが、そのためにはまめなチェックが必要です。
全身倦怠感、食欲、睡眠。最低この3点はいつも注意するのが、セルフチエックの原則です。
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