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たんぱく質が不足すると鬱になる

タンパク質

幼少期から加工品に親しんできた現代人は良質なたんぱく質をとることに慣れていません。

たとえば、家庭で魚を焼く習慣は徐々に薄れてきていますし、ステーキを焼いたり、とんかつを揚げたりする機会も少なくなっています。

お昼の外食でも、パスタ、カレーライス、うどん、ラーメンといったものには、これといって指摘できるほどのたんぱく質は入っていません

定食でたんぱく質をとっているという人もいるかもしれませんが、 ハンバーグ、メンチカツ、スタミナ炒めに代表されるお昼のメニューは、正直にいってどこの部位の肉かわかりませんし、脂身もずいぶん多く含んでいます。

それをたっぷり食べて、自分ではたんぱく質をとっているつもりでも、実際は十分に必須アミノ酸をとれていないケースが多いのではないかと思います。

必須アミノ酸は体内で生成できない

これはあまり知られていませんが、たんぱく質を構成するするアミノ酸は全部で20種類あるのですが、その中の9種類の必須アミノ酸は、体内で合成することができません。

そのためそれを含む食べ物を食べることによって補給しなければいけません。

しかも、9種類のうちのどれが一つでも欠けてしまったら筋肉や血液、骨などの人体にとって必要な肉体を合成ができなくなってしまう問題点もあります。

たんぱく質は努めてしっかり食べなくてはならないわけですが、なぜか私たちの食卓には良質のたんぱく質の姿が欠けていることが多いのです。

※ちなみに、大豆製品などからとれる植物性のたんぱく質の方が体によいイメージを持たれがちですが、食べ物からしか摂取できない必須アミノ酸9種のうち、メチオニンというアミノ酸は、植物性のたんぱく質の中にはほとんど入っていません。

必須アミノ酸はひとつでも低い値のものがあると、他の値もそれに合わせて低くなってしまいます。

そのため植物性の食べ物は勿論ですが、それ以外にも卵・肉・魚などに含まれる動物性たんばく質もきちんととらなくてはなりません。

タンパク質が不足する=鬱になる?

専門家の間では良質のたんぱく質の不足と現代人のうつの増加が、実は密接に関係しているのではないかという仮説があります。

なぜなら、鬱病を訴える人の数は、戦後、飽食の時代になってから爆発的に増加したからです。

現代人の鬱が話題になるたびに、鬱病の人の多くはトリプトファンが慢性的に不足しているのではないかと疑われています。

鬱病の人に食事指導を行い、良質のたんぱく質をとるように食生活を改めさせると実際にかなりの数の人が改善するそうです。

とくに、疲労感や慢性的倦怠感の症状にはとても手応えを感じます。

もちろん、すべてをたんぱく質不足で説明することは無理でしょうが、栄養の過不足の幅が大きい食事がつづけば、その人の精神活動が不活発になるのは火を見るようも明らかだと思います。

前向きな人は良質のたんぱく質を多くとっている読者の皆さんは、うつを予防することと、前向きに物事を考え取り組む自分をつくることは別だと思うかもしれません。

ですが、もしそう考えるとしたら、それは間違っています。

スポーツマンが前向きなのはタンパ質に原因あり?

たとえば、プロスポーツ選手を観察すると、彼ら彼女らに後ろ向きな悲観的な人はほとんどいないことが分かります。

みなさんは、なぜだろうかと、考えたことはあるでしょうか。

スポーツばかりやって悩みがないから、と答えるとすれば、それは悪い冗談です。

人間誰だって悩みの一つや二つはあるし、プロスポーツ選手ともなれば日々大きなプレッシャーと闘わなくてはなりません。

上司からのノルマに発破をかけられてストレスに悩むビジネスマンだけが悩みを抱えているわけでありません。

闘いの土俵は違えども、それで食べているプロとして条件や立ち位置は同じです。

それにもかかわらず、その人故人に備わった性格(楽観的・悲観的)は平均的なプロスポーツマンと平均的な社会人ではかなりの差があります。

両者を隔てているものは何か?

専門家によると、それはタンパク質だといわれています。

スポーツ選手は身体が資本ですから、彼らは自分の身体のためを思ってしっかうと良質のたんぱく質をとっています。

ビジネスマンはタンパク質不足に陥っている

一方ビジネスマンは、良質のたんぱく質をとる機会があまりありません。

つまり、必須アミノ酸のトリプトファンを十分に補給しているかどうかということが、両者の違いを生んでいるのではないかと、専門家は考えるわけです。

食事指導を受けている経営者の方々や、先にアンケートを紹介した先生方は、みなさん食事をとる際に良質のたんぱく質をとっています。

それは美食や高価な食材という意味ではなく、メインのおかずに焼き魚やお肉などをとるということです。なぜそうしているのかといえば、もともと食事というのはそういうものだと捉えているからでしょう。

食事の基本が、脳と身体に染みついているわけです。その結果、事実として、みなさんとても前向きで意欲的な方ばかりです。

そういう方々にお会いするにつけ、あるいはテレビでスポーツ中継を観るにつけ、人生を健やかに前進させる意欲の素は、たんぱく質であり、必須アミノ酸のトリプトファンであり、そのトリプトフアンが原料となるセロトニンであると考えないわけにはいきません。

また、効率よくたんぱく質を利用するには、ビタミンB6が必要です。玄米、豆類、サンマやイワシのような青魚、アボカドなどに多く含まれますので、たんばく質を食べるときには積極的にとるようにしましょう。

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